歯周病治療
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- STEP 1口腔内の細菌検査(位相差顕微鏡)
- まずはお口の中のプラークを採取し、専用の顕微鏡で歯周病菌の種類や数を確認します。
動いている細菌の映像を見ることで、患者さま自身も原因を「見て」理解できます。
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- STEP 2精密検査
- 検査結果に基づき、特定の抗生物質や抗真菌薬などを処方します。
これにより、原因菌をピンポイントで攻撃。炎症の元を抑えることで、歯ぐきの腫れや出血も自然に改善していきます。
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- STEP 3除菌後のクリーニング
- 薬で菌を減らしたあとに、改めて歯石除去やクリーニングを行います。
この順番で行うことで、より効率よく、再発の少ない治療が可能になります。
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- STEP 4内服薬・抗真菌薬・カビ除去剤の処方
- 装置の装着・MFT開始
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- STEP 5再検査とメンテナンス
- 再度顕微鏡検査を行い、菌の減少を確認します。その後は定期的なメンテナンスで再発防止に努めます。
「歯ぐきから血が出る」
「口臭が気になる」
それ、歯周病のサインかもしれません
日本人の成人の約8割が罹患しているともいわれる歯周病は、歯を失う原因の第一位でもあります。
しかし、歯周病は進行するまで自覚症状が少なく、気づかないうちに悪化してしまうことも少なくありません。
だからこそ、「早期発見・早期治療」「正しい知識と継続的なケア」が大切です。
須藤デンタルクリニックでは、薬による歯周病治療=「歯周内科治療」をはじめ、オゾン水の活用・高周波治療・再生療法などの先進的アプローチを取り入れながら、再発を防ぎ、患者さま自身の歯を守る歯周病治療に力を入れています。
薬で歯周病を治す新しい選択肢「歯周内科治療」
「毎日歯磨きしているのに、なぜ歯周病になるの?」
そう疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
実は、歯周病の主な原因は“歯周病菌”という特定の細菌なのです。
この細菌が歯ぐきに炎症を起こし、やがて歯を支える骨を溶かしていくのが歯周病の本質です。
これまでの歯周病治療といえば、歯石の除去や外科的処置が中心でしたが、近年注目されているのが「歯周内科治療」という、新しいアプローチです。
この治療法は、薬の力で歯周病菌を減らすことを目的とした、まさに“内科的”な方法。体への負担を最小限に抑えながら、原因菌に直接アプローチできるのが特長です。
歯周内科のメリット
外科的処置が不要なことが多く、身体への負担が少ない
通院回数や痛みが少ないため、歯科が苦手な方にもおすすめ
再発リスクのある「カビ菌」への対処もできる
歯周内科治療の主な流れ
オゾン水を活用した「殺菌力」と「やさしさ」を両立する治療法
歯周病の原因菌は、歯ぐきの奥深くに潜んでいるため、通常の水や薬剤ではなかなか届きません。
そこで当院では、殺菌効果が高く、それでいてお身体にやさしい「オゾン水」を活用しています。
オゾン水とは?
オゾン水とは、酸素(O₂)から生成されるオゾン(O₃)を溶かし込んだ水のこと。
天然由来の殺菌成分でありながら、強い殺菌力を持ち、ウイルスや細菌、カビなど広範囲な微生物に効果があります。
しかも、オゾンは時間が経つと自然に酸素に戻るため、人体への害がなく、安全性が高いのが特長です。
オゾン水を使った治療の具体例
歯周ポケットの洗浄
深いポケット内にオゾン水を注入し、歯周病菌を直接除去します。
外科処置後の消毒
歯周外科手術の際の洗浄・消毒に使うことで、感染予防と治癒促進が期待できます。
口臭ケア
口臭の原因となる揮発性硫黄化合物を分解する作用もあるため、エチケットケアとしての効果も。
オゾン水のメリット
抗生物質のような副作用がない
薬剤耐性菌のリスクがない
抗菌スペクトルが広く、真菌やウイルスにも有効
須藤デンタルクリニックでは、歯周病だけでなくインプラントや根管治療の際にもオゾン水を活用し、「やさしいけれど、しっかり効く」治療を提供しています。
深部にまで届く「高周波治療」で歯周ポケットを徹底ケア
歯周病は、表面上の汚れを取るだけでは治りません。
歯ぐきの奥深く、歯の根っこに近い「歯周ポケット」の中に潜んだ菌を、いかに除去できるかがカギです。
そこで当院では、高周波(ラジオ波)を利用した歯周治療機器を導入しています。
高周波治療とは?
高周波治療とは、微弱な電流を利用して歯周ポケット内の殺菌・消炎・組織の活性化を行う治療です。
皮膚科や美容医療でも活用されており、近年では歯科領域でも注目を集めています。
特に、歯周病が進行している方や、歯周外科を避けたい方にとっては、高周波治療は「切らずに治す」やさしい選択肢となります。
高周波の主な効果
殺菌効果
高周波エネルギーが歯周ポケット内の菌を熱によって殺菌します。
止血効果
軽度の出血に即効性があり、術後の回復も早めます。
組織の活性化
血流が促進され、自己治癒力の向上が期待できます。
高周波治療の特長
麻酔なしでも対応可能なほど痛みが少ない
処置後の腫れや不快感が少ない
深部まで届き、再発防止にも効果的
当院で行っている歯周病治療
ブラッシング指導で“自宅での予防力”を高める
歯周病治療の成功には、患者さまご自身によるホームケアが不可欠です。
当院では、患者さま一人ひとりに合わせたブラッシング指導を行っています。
歯ぐきに優しい磨き方
歯並びや補綴物に合わせたケアの工夫
おすすめの歯ブラシやフロス・歯間ブラシの使い方
を丁寧にご案内し、「毎日の歯磨きがプロケアになる」ようにサポートいたします。
スケーリング&ルートプレーニング(SRP)
歯周病の原因となる歯石やバイオフィルムを、専用の器具で丁寧に取り除く処置です。
歯ぐきの上に見える「歯石(スケーリング)」だけでなく、歯ぐきの中に隠れた歯石や細菌(ルートプレーニング)も徹底的にクリーニングします。
炎症が落ち着き、歯ぐきが引き締まることで出血や口臭の改善、進行のストップが期待できます。
歯周外科治療(フラップ手術)
歯周ポケットが深くなり、通常のクリーニングでは対応できない場合は、歯ぐきを一時的に切開して、目視で直接歯石や感染組織を取り除くフラップ手術を行います。
これにより下記の効果が期待でき、歯を保存する可能性を広げる治療です。
根面の徹底的な洗浄
歯周ポケットの深さの改善
再発のリスク軽減
歯周組織再生療法(エムドゲイン)
失われた歯周組織(歯ぐき・歯槽骨)を再生させる治療として、エムドゲインゲル(リグロス)を使用した再生療法にも対応しています。
この薬剤を、感染部分をきれいにした後に歯根に塗布することで、歯周組織の自然な再生を促進します。
特に、下記の場合に効果的です。
限局的な骨欠損がある場合
歯を残したいけれどグラグラしている場合
人工骨移植による骨再建治療
歯周病で溶けてしまったあごの骨(歯槽骨)を回復させるために、人工骨を使って骨を再建する治療法も行っています。
再生療法と併用することで、より効果的に歯周組織の支持力を取り戻し、歯を長持ちさせることができます。
歯周病を「本気で治したい」あなたへ——須藤デンタルクリニックの想い
歯周病は、静かに、でも確実に歯を蝕んでいく“サイレントディジーズ(静かな病気)”です。
でも、適切な治療と予防さえ行えば、進行を止めることも、健康な歯ぐきを取り戻すことも可能です。
当院では、「歯ぐきが腫れた」「出血する」といった初期の症状から、「グラグラする」「口臭が気になる」といった進行期の悩みまで、お一人おひとりに合った方法で丁寧に対応しています。
歯周内科治療、オゾン水、高周波治療など、“治す力”を引き出すやさしい治療を組み合わせながら、歯ぐきの健康と、あなたの笑顔を守るために、私たちは日々の診療に真摯に取り組んでいます。
「抜かずに済む方法を知りたい」
「なるべく痛くない方法で治したい」
そんなお悩みがあれば、どうぞ一度、私たちにご相談ください。

